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『先程から
騒がしいのは、またそなた等かえ…?』
急に頭の上から声が降って来た…と思ったら
わたし達の真上の天井に、小さな空気の渦が白く舞い、その中心から白い女の顔が現れた。
赤い目が、ギロリと睨む。
『ジュエル様の気が散る…
黙れないなら、屋敷の外に出てお行き!』
「シルフめが…!!
このワシに指図する気かっ!?」
族長が、腰の短剣を抜いて天井を睨む。
ああ…
また、この険悪な空気…
「も、申し訳ありません!シルフ様。
わたしが、つまらない事を言ったから…
以後…気を付けますので!!」
「お女中は、謝らんでよろしい!
このシルフめの無礼な態度、前々から気に入らん!
一度はっきりわからせてやらんと…」
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