城のはなれ家[1]

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  『先程から  騒がしいのは、またそなた()かえ…?』 急に頭の上から声が降って来た…と思ったら わたし達の真上の天井に、小さな空気の渦が白く舞い、その中心から白い女の顔が現れた。 赤い目が、ギロリと睨む。 『ジュエル様の気が散る…  黙れないなら、屋敷の外に出てお行き!』 「シルフめが…!!  このワシに指図する気かっ!?」 族長が、腰の短剣を抜いて天井を睨む。 ああ… また、この険悪な空気… 「も、申し訳ありません!シルフ様。  わたしが、つまらない事を言ったから…  以後…気を付けますので!!」 「お女中は、謝らんでよろしい!  このシルフめの無礼な態度、前々から気に入らん!  一度はっきりわからせてやらんと…」  
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