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『ホホ…
野蛮民族のドワーフが
誇り高き我等シルフに
何を教えてくれると言うのかえ…?』
シルフ様の言葉が言い終わらないうちに
族長は、側にあったイスから窓枠、柱から天井へと身軽にピョンピョンと渡り
ほんの一瞬で、白い女の髪を掴んで床に飛び下りて来ました。
『ひぃぃっ!!…な、何をする!?
その汚い手を離しや!!!』
床に転ばされた白い妖精は、まるで釣り上げられた魚の様に
首の所でドワーフに馬乗りされ、腰から下を反物が揺れる様にヒラヒラと激しく動かしていました。
「はて…!?
野蛮民族じゃからのう…
言葉も通じず、喰ってしまうかもなぁ?」
これには、さすがにわたしも驚いて、慌てて口を挟みました。
「ダメよ!おじいちゃん!!!…お願い!離してあげて。」
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