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『いや…、遠慮しておこう。
百戦錬磨のドワーフ族長の方が適任でしょう。
それよりも、コメット
一段落したので、お茶を入れてくれぬか?』
「はいっ!
ルージュ様には、熱いミルクを
将軍様には、冷えたオレンジ酒で
よろしいですか?」
『うむ…、部屋まで頼む。
では、フット殿
そのシルフを、見張り役に
返して頂いてもよろしいかな?』
「…もちろんじゃとも。
将軍の頼みでは、断れんからの。」
カッカッ…と、高笑いで歩きながら、ドワーフの族長は、地下室への扉を開けると
ふと立ち止まり、思い付いた様にわたしの方に指を立てて
「お女中、ワシにも
オレンジ酒を頼むぞ……もちろん、樽でな♪」
「…かしこまりました。」
ご機嫌な鼻歌で、貯蔵庫に降りて行かれたようです。
念のため、床の方に目を戻しましたが…
案の定…シルフ様は、とっくに姿を消していました。
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