『ある少年の思い出』

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旅行などに行った事のなかった少年にとっては、この出来事は冒険みたいな感覚で楽しかった。でも、小さなアパートに着いたのは父親・母親・姉2人・少年の計5人。 そこに「ヒトラー」の姿はなかった。 この事については子供だった少年も聞いちゃいけない事だと思ったのかもしれない。もしくは通っていた幼稚園の友達にさよならも言えず別れ、新しい環境に慣れる事で精一杯だったのかもしれない。 そこらへんはどちらなのか解らない。 その時の感情は覚えてないけど、「ヒトラー」はどうしたの?こんな簡単なことすら少年は聞かなかった。
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