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「ルールがあるんだね。」
「こっちの世界と同じだよ。」
「こっちの世界のルールはくだらないよ。」
あって無いようなものさと、歌い人は呟く様に言った。
「太郎はこの世界のルールに満足だったかい?国と言うものがあり、リーダーと言うものがいる。」
歌い人は建物の間から見える空を見上げる。
「何故国は必要なんだろうか?地球と言う一つの国でいいんじゃないかな?そうすれば国と国の戦争は無かった。内戦と言う言葉はあるだろうけど。」
「さっきの歌も、そんな歌詞でしたよね?」
「この答えだけが心残りさ。」
後悔
それを残して死ねば太郎の様に死神になる。
しかし歌い人の言葉には、僕は答えを返せない。
「天界にも神様と言うリーダーがいますよ。でも、その人は人の痛みが分かる人でした。僕らと同じ自殺者です。世界で初めの。」
太郎が空を指差し言った。
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