380人が本棚に入れています
本棚に追加
/167ページ
駅に向かう途中で黒塗りのリムジンを見つける。
なんじゃあれ?
こんな平凡な町じゃ目立つよなぁ…。
まぁ行かないと学校に遅刻するから行こう。
「はぁずぅきぃちゃんっ♪」
心なしか呼ばれてる気がする。やだなぁ…耳掃除しないとだ。
「はづっき~♪シカト~?」
やだやだ。幻聴が聞こえる。きのせいだよな?ジョセフィーヌ。
「やだな。あたしをシカトしないでよ?」
肩を叩かれる。
うぎゃあぁぁ!!きのせいじゃなかったぁぁ!!
ゆっくりと声がした方に向く。
「おはよう。紗南」
「フフッ。おはよ♪一緒に行かない?」
後ろには不気味に笑う紗南。
俺には行かない?が強制に聞こえるんだけどきのせいですか…?
「いや、電車で行くから」
とりあえず逃げたい俺。
「電車って何?とりあえず今日は車で行くよね?」
電車知らないんかい!?
「さっ行くよ」
有無を言わせない雰囲気。
「…はい」
半強制で俺はリムジンに乗せられた。
最初のコメントを投稿しよう!