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「緒方」
そう、この声もヤベェよな。
なんつぅか、ずっと聴いてたいつぅか?
呼ばれてるとさぁ、
「おい緒方」
呼ばれてると…??
「おい、お前バカすぎて自分の名前すら忘れちまったのか?」
「ちょ、なによおっさん、急に声かけんなって」
マジ焦るしぃ。
「さっきから呼んでるだろ、このボケが」
「ちょっとおっさん、さっきから人のことバカだとかボケだとかさぁ」
「バカにバカと言ってなにが悪い」
この横暴で傍若無人で偉そうでムカつくおっさんをさぁ、このオレが好きになるわけ……。
「な、なんだよぉ!?」
「お前こそどうした?」
あんたがいきなりほっぺなんか引っ張るから!
ってか屈むなし。
こうやって目線合わされたりするとマジドキドキする…。
ちょっと待とうぜ英喜ちゃん、ドキドキってお前。
「どうしたって、何が?」
平気なフリで返すの一杯一杯なんですけど!
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