19人が本棚に入れています
本棚に追加
会議室にぞくぞくと人が集まって来た……。
普段は顔を出さない…いや普段は呼ばれないミオやイスカ、それにリビティナもいる。
勿論当然の顔ぶれいた。
ジャイロ、シオン、ゼフィロス、それにサラやセイラもいる。
そしてロッカも訪れていた。
円卓のテーブルを囲むように皆が座る。
そして最初に口を開くのはアイルだ。
シオンに対する安否の言葉かけた。
「シオン……身体はどうだい?」
「大丈夫だ……と言いたいとこだけど、此処は休ませて貰うぜ。問題はこの第二関突破後だからな、其処では暴れさせて貰うぜ」
「うん!頼りにしてるよ」
そうアイルにとってシオンは本当に頼りになる男だ。
彼の剣の師と呼べる人であり、挙兵後の初の仲間であり、幾度も助けられた。
そんなシオンだからこそ……。
「じゃあ今回の作戦を説明する。第二関門の砦も、おそらく大した戦力は集中していない。ただ……セイラ王女の白騎士団の偵察によるとバード部隊いる……それもこのルートの途中で地上兵と共に待機している」
と言うとアイルはリビティナを見つめた。
「?」
「空の戦いはセイラ王女の白騎士団が中心になるだろう……そこで君には地上からの援護を頼みたい」
「はい!……ですがジェリドさんは?」
「勿論彼にも頼みたい……でも今は見張りを頼んでいるから、此処にはいない……だから君から伝えてくれ」
「わかりました」
「さて、問題は……」
アイルは口を濁し、テーブルの地図を指差した。
「この砦……増援が配備されている可能性がある……背後から攻撃を仕掛ける……つまり我々を挟み撃ちにする為に……従って部隊を二つに分ける」
「……それは俺がやろう」
と言ったのはゼフィロスだ。
「いいや…ゼフィロスは本隊にいて貰いたい……もう誰に任せるか決めてるんだ」
ガチャ!
其処で会議室の扉が開かれた。
そして室内に入ってくる。
それはソラだ……。
会議室にどよめきが走る。
リュウザンの死後、決して会議に参加させなかった彼が現れたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!