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弘樹がまた口を開く。
「お前。本当は相撲知らないんだろ?」
ニヤニヤしながらこっちを見ている。
「久美??」
不安そうに美佳が私の顔を覗き込む。
「ごめん。。。美佳。」
美佳の顔がみるみる赤くなる。
「久美の嘘つき!!ふざけないでよ!」
荒々しい声が教室に響く。
「どうしたの?とりあえず、席に戻って。」
和山先生が促し美佳をなだめる。
「ごめんね。美佳。」
返事は無かった。
休み時間に入り、教室は再び静けさを取り戻す。
「美佳。お前、こいつに騙されたんだ。どんな仕返ししたい?」
弘樹が笑いながら美佳に話しかける。
「私の視界に入らないようにしたい。」
「面白いな。俺もその遊びに付き合ってやるよ。」
この時から私はみんなの標的となった。
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