期待と不安

2/4
前へ
/51ページ
次へ
「久美、支度できたの?そろそろ出るよ。」 「は~い。」 慣れないセーラー服姿にちょっと戸惑いながらも、リビングに向かう。 「おはよう。お姉さんぽくなって。」 微笑みながら、おばあちゃんが話しかけてきた。 くすぐったい気持ちになった。 今日は中学の入学式。 クラスはどんなクラスなんだろう。 馴染めるだろうか?友達は出来るだろうか? 勉強はついていける? 部活は何部にはいろう? たくさんの気持ちを抱えて学校へ向かう。 「おばあちゃん。行ってきます!」 「行ってらっしゃい。」 おばあちゃんは優しい笑みで送り出してくれた。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加