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学校に着くと、昇降口の前にクラス割が張り出されていた。
「久美は2組だね。」
先にお母さんが私の名前を発見する。
「本当だ。智ちゃんと瞳ちゃんは5組だ。離れ離れになっちゃった。」
智ちゃん、瞳ちゃんは幼なじみ。今までずっと同じクラスで離れ離れになった事はなかった。
“仲がいい”と言える友達は同じクラスには居なかった。
心細いし、寂しい。
うつむいたまま、クラスの入口に立つ。
はぁ~。
ドア開けるの憂鬱だな。
仕方ない。意を決してドアを開ける。
「おはようございます。」
………。
何だろう?この感じ。
教室に一歩足を踏み入れると背筋が凍りつくような感覚に襲われる。
明らかにおかしな集団が教室の後ろの方にたむろしていた。
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