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「弘樹、この子久美ちゃんって言うんだって。うちらの仲間だよ!」
美佳が斜め前に座る少年に話しかけた。
「おぉ。じゃ、まず挨拶しろよ。」
振り向きもせず彼はそう言った。
「久美です。宜しく。」
笑顔で挨拶したが、返事はない。
「お前挨拶の仕方分んねぇのかよ!」
そう言うと彼は机を蹴り飛ばした。
何!?
「久美、ヤバいって。ちゃんと弘樹に謝ってきな。」
美佳が促す。
私は席を立ち弘樹の傍に行く。
そして気づく。
「柳田久美です。宜しくお願いいたしま………す」
弘樹はヤンキーの中心人物だった。
私、さっきこの人に挨拶した。
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