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副総長は目を開く
―と、その言葉と同時にメールの着信音が響く
「ちょ、たんま。総長からのメールだ…あぁ、よかった。そんな条件なら頼まねえし」
捜す前に居なくなった本人からのメールでこれで捜さなくてすむ。と嬉しそうな副総長がメールの内容を確認しようとした。
「えーと、何々?
《俺の可愛い可愛い狼達へ
はろー。お元気ですか?
俺はちょー元気です
しいて言えば、つい先日まで二次元だけじゃ足らない!!!と思っていたくらいです。
さて皆さん、今は春ですね
受かった高校の制服を着て
ワクワクしている頃でしょう
俺も今ちょーワクワクです。
やっとあの高校に受かったんだ!!
二次元だけで
萌えていた時と違う。
これからは生が見れる!!
―ということで、
俺は暫く此処に来ません。
次会う時はお前が立派な
攻めになった時だ
捜さないでね☆》
――――――って、
なんじゃこりゃあぁぁあああっ!!!!」
「ふん、どうやら見つかったわけじゃねえんだな。」
副総長は携帯片手に項垂れた
「どーしてだよ総長…っ!!
俺達よりも萌えをとったんかーっ!!!」
…なんか突っ込みどころ違うような?
「約束通り、アイツを見つけたら寝かせろよ」
敵チームはふふんっとニヤけ、あー見つけるのが楽しみだなんて言いながら去っていった。
「総長…あんた平凡のクセしてなんで美形から好かれてんだよ…」
総長は俺のなのに!!
なんて呟いていた副総長がいたなんて誰も知らない
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