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都会育ちのあたしからみたら娯楽が無さ過ぎるように感じるこの島だけど、歩いているだけで自然を感じられるこの島はどこか素敵だと感じた。
「っあ!!ほらあそこ!!島民おすすめの絶景スポット」
そう言って祐哉くんが指さしたのは海だった。
「海が絶景スポットなの?」
なにもないように見える海。本当にここなのかな?
「海っていうか海につながった洞窟のなかからみた外の景色が絶景なんだよね~
日の光が入ってきて、水の色がエメラルドグリーンにかわって。
今度梨花ちゃんも一緒に見に行こうね」
「祐哉くん。スッゴく行きたいんだけどあたし、泳げないよ…」
「っえ?!そうなの?ごめん。ばぁちゃんのお孫さんだから勝手に泳げるもんだと思ってたよ。」
おばあちゃんは島1番って言われたこともあるくらいすごい海女さんだった。
だからもちろん泳ぐのも上手い。
おばあちゃんの家には片手で数えられるくらいしか来たことがないけど、おばあちゃんが潜っている姿だけはよく覚えてた。
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