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「なんかごめんなさい。」
「いやいや、そんなことないよ。っあ!!じゃあさ一緒に練習する?」
「っえ?!いいの?あたしほんとに泳ぐの無理だよ。」
「いいって。俺自分で言うのもあれだけど教えるの上手いし、梨花ちゃんと一緒に洞窟行ってみたいし。」
だから、ね?
最後にそうやって付け足して彼はあたしに尋ねた。
大きくてくりくりした目はこっちを向いてはなれない。
「えっと、じゃあ、お願います。」
そうやってあたしが言うと彼はふわっとした笑顔をみせた。
〔確実にあたしより可愛いな…〕
そんな風に考えてる間に島1周は簡単にできてしまったらしい。
時間にしちゃえば1時間ちょっと。
いくら小さい島とはいえ、もうちょっと時間がかかると思っていたあたしは、この後が暇だった。
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