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「ただいま。誠ちゃん留守番ありがとうね。」
大きな声でおばあちゃんは言う。
「お安いご用だよ。ばぁちゃんお孫さんには会えた?」
しっかりとした標準語で、"誠ちゃん"と言われた人は返事を返した。
その瞬間居間の方からからヒョコッと顔を出すその人。
その顔があまりにも綺麗であたしは息をのんだ。
黒い髪は短くて、軽く後ろに流してあった。
切れ長の目はこっちを向いている。
ここからではよく見えないけど、瞳の色はきっと茶色。
「会えたんだよかったね。」
そう言って笑顔を見せる彼はさっきの印象よりも彼を幼く見せた。
そんなことを考えているうちにこっちまで来た彼にあたしは挨拶をされた。
「初めまして。長嶋誠治<ナガシマ セイジ>19歳大学2年です」
そうな風に挨拶してくれた彼にあたしも挨拶を返した。
「藍沢梨花<アイザワ リカ> です。17歳の高校3年生です。今日からよろしくお願いします」
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