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「翔太…。」
いきなり名前を呼ばれてびっくりした。
起きたのかと思ったら、寝言だった。
「翔太…。ごめん。」
桜は俺に泣きながら謝っていた。
怖い夢でも見てんのかと思って起こそうとした。
「遠くに行かないでよ…。ずっと傍に居てよ……。」
「俺はずっと傍に居るよ。」
そう言って桜の手を握ると、桜は泣き止んで規則正しい寝息で寝た。
俺は桜の手を握ったまま、そのまま睡魔に襲われて寝た。
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