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キーン コーン カーン コーン
放課後のチャイムと共に生徒達が
下校する中、ラハールは机に頭を付けて幸せそうに寝ていた。
「ガーゴー…おい河童ハゲゴードン…俺のPSP返せ…ゴー」
するとその幸せを満喫している
ラハールに近づく1人の女子。
「おーいラハール」
女子の返事も虚しく、ラハールは
鼾のボリュームを上げながら寝言を言う。
「ガー!ガー…アデル先輩、俺様全国大会に行きたいです…ガガ!」
女子は呆れた顔で自分の鞄から一番固いペンを取り出しラハールのおでこに近付けた。
「でこペーン!」
バシッ!!
「グゴッ痛って!!!」
女子は満足な笑みを浮かべラハールの赤くなったおでこを見てゲラゲラ笑った。
「アッハハハ!ラハール撃破!ラハールのライフは0よ!」
「何しやがる!この暴君エトナ!」
「あんたが起きないからこのエトナの愛のペンスィルで起こしてあげたんじゃない」
「何が愛だ!ウェッ…お前もフロンに似てきたな…」
「いや、そんなに天然じゃないし…正直嬉しくない。」
「で、お前は帰らないのか?エトナ。何かヒリヒリしてきた…クソッ」
「湿布あるよ!あげよか?」
「…いや、いい。デカすぎだろよく考えろバカ。」
「アラまあ!期末テスト一位の私にバカは無いんじゃないのかな~?最下位から二番目のラハ-ル君♪」
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