魔法と月の剣と友情と

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ちゅんちゅん… 朝の太陽の光がカーテンの隙間から差し込んで二人の顔を照らす。昨日の夜二人は泣き疲れて莉奈の部屋で寝てしまったらしい。 「うぅっ…眩しい…」 いつものように奈緒美が莉奈の体を揺すって起こす。 「莉奈ちゃんおはよ」 莉奈は寝ぼけて周りを見渡す。 「なおちゃんおはよ…」 奈緒美はベットに座っている莉奈の髪を解かす。 「今日のりぼんはピンク色ね」 二人の髪は毎日同じ色、同じりぼんで結んでいる。何故なら二人で寝ることもあるし、お風呂に入ることもある。趣味も一緒、食べ物の好き嫌いも一緒、それに部活も一緒なのである。だけど奈緒美と違って莉奈は怖い物が苦手である。 「あら…もうこんな時間…」 奈緒美と莉奈は着替えと朝食を済ませて学園へ歩く。
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