光と闇と小説と

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昔々世界が突如暗闇に包まれた。光と闇で激しい戦いを繰り広げていたころある村で小さな少女が生まれた。彼女の名前はリリーナ。普通の少女として大切に育てられていた。ある日の夜いつも通り寝ていたリリーナのもとに一つの光の球が飛んできた。 「…ナ。…リーナ」 光の球がリリーナに近づく。 「リリーナ!起きなさい!」 「なっ!なにさぁ!」 飛び起きたリリーナに光の球が近づいてきた。 「リリーナ!」 「えっ?光の球が喋ってる;」 初めて見る妖精にリリーナは驚いている。 「私の名前は妖精アイリスよ。エリス様が呼んでいるわよ。」 「エリス様?」 リリーナは困った顔をしている。 「光の国のエリス様よ!」 アイリスは大きな声で叫んだ。 「エリス様がなんで私なんかを?」 考えてるリリーナにアイリスはわかりやすく説明した。  闇の力のこと…  それを倒すため立ち上がった光の国のエリス様のこと…  闇の力に対抗するための光の書のこと…  なぜリリーナのところに妖精がきたか。 「なんとなくわかってきたけどなんで私なんかに?」 リリーナは不思議そうに妖精に聞いた。 妖精は不安そうに答えた。 「エリス様はあなたのお母様なのよ…」 「えぇーー!!」 リリーナはびっくりして叫んでしまった。 「さぁリリーナくるのよ」 驚いているリリーナに妖精は手を差し出した。 「えぇ…行くわ」    続く!! 『…………』 『????』 少女は本のカバーを外したりして隅々まで見直す。 「あうぅ…」 莉奈の目が少し涙目になっている。 「はうぅ……」 隣にいる奈緒美が心配そうに声をかける。 「…莉奈ちゃん?」 莉奈は涙目で本を見つめてる。 「莉奈ちゃんどうしたの?本のカバーとか全部とっちゃって…図書委員に見つかったら怒られちゃうよ?」 莉奈は小説の終わり方が気に入らなかったらしい。 「莉奈ちゃん近々この小説の新作が出るって」 奈緒美の一言で莉奈の目が変わった。 「なおちゃんなんで知ってるの?」 奈緒美は本の端を指した。 (注目!!近々新作発売予定!) 莉奈の目が点になっている。 「………」 昼休みの終りのチャイムが学園に鳴り響く。 「莉奈ちゃん授業始まるよ」 莉奈の目がまだ点になっている。 奈緒美は莉奈の襟を掴んで廊下を歩く。 ズルッ…ズルズル… 二人は学園の長く広い廊下を歩いて行った。
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