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暗くジメジメした洞窟をくねくねと進む。莉奈はあいからわず奈緒美の腕を掴みながら歩く。
「はうぅ」
莉奈の不安げな声が洞窟に響き渡る。
「なおちゃん?あとどれくらい歩くの?」
「あともう少しで扉が見えるはず…」
2、300メートル進むと大きな扉が見えてきた。とても二人の力では重過ぎて開かないと解るくらい大きく豪華な模様の刻まれた扉である。
「なおちゃん?どうやって開けるのかな?」
「どうしよう…」
二人は悩んでいた。
「なおちゃんこの扉鍵穴があるよ?」
二人は鍵穴を見つめた。
「莉奈ちゃん今日ホームルームの時配られた鍵ある?」
「うん、あるよ」
莉奈は鞄から豪華な鍵を取り出して奈緒美に渡す。
ガチャガチャ…カチンッ
扉の鍵が開いた。
ズズズズズズーン!!
扉が勝手に開く。どうやら鍵を開けると自動的に開く仕組みのようだ。扉の奥から優しい光が漏れている。二人は奥へ進んでいく。
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