甘党の男
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教室から飛び出してから、ひたすら走った。 息が上がっていることにも気が付かなかった。 すれ違う通行人が、不思議そうに私を振り返る。 何でこんなに走っているんだろう、何の為に走っているんだろう。 私には向かう場所なんてないのに。 それでも、背後から見えない何かが追ってくるような気がして、 私を縛りつけようと必死に手を伸ばしてくるような気がして、走る足を止められなかった。
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