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椿の母さんにちゃんと挨拶して、俺達は二人…
いつもの様に学校に迎う。
姫島高校。
俺と椿はそこの高校の一年生。
椿が家から近いと言う理由をもとに選び受けた高校だ。
俺は…
それを追う様に、受験して未だに椿の傍にいる。
"偶然だね…"
"そうだな"
なんて、事を中学の受験の時に話てたっけ…
ま、偶然。なんてのは勿論、嘘で…
ただ、俺がお前の傍を離れたくなかっただけなんだけどな。
一人にさせるのが、心配…
という理由もあるが、
一番に、
目の見えていない椿は気付いてもいないが。
椿は容姿が綺麗過ぎる…
漆黒に輝く長い髪。
いつもは閉じてるが、開けば綺麗に輝く蒼い瞳。
雪のように冷たそうな、白い肌。
か細い身体。
そして、何より…
俺が椿を自慢だと思う事が…
椿のもつ声。 歌だ。
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