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またか……
今のは担任の小林…週に3回はこうして図書室に呼ばれる
目的はいつも……一緒だ
コンコン…
彩凛鈴:「失礼しまーす…」
小林:「彩凛鈴…遅いぞ!!今日は何で呼ばれたか分かってるか??」
誰もいない図書室に小林の低い声が響く…
コイツは2人だけの時は私のことを下の名前で呼ぶ…
彩凛鈴:「さぁ…分かりません…用事無いなら帰りますよ」
小林:「帰らせない…今日は彩凛鈴が男共と喋り過ぎたからお仕置で呼んだんだ…」
彩凛鈴:「言っている意味が分かりません。男と喋って何が悪いんですか??」
いつもこんな事で呼ばれる…この担任はイライラの1番の要因
小林:「彩凛鈴…俺だけの彩凛鈴だ。お前のことを誰よりも愛してる,だから他の男には渡さない…」
40歳過ぎのオヤジが言うことか??
彩凛鈴:「私は誰も愛しません…そして先生の事は一生愛せません…私帰ります」
毎回私はそう言って,図書室を出る…
小林:「俺はいつでもお前を見てるからな!!!」
そう叫んでる小林の言葉を遮るようにドアを思いっきり締めた――
夕焼けで廊下はオレンジ色に染まっていた…
綺麗な夕日を眺めながら1人静まった廊下を歩く…
教室に鞄取りに行かないと……
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