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「だ~るまさんが…こ~ろんだ~」
すっかり日も落ち、月明かりに照らされる中、男のやけに楽しそうな声だけが裏山に響く
「なんだぁ?お前達やる気あるのか?
全然進んでないじゃないか」
ニヤニヤしながら言う男に腹が立つが…
どうしようもない
単純に体が動かないんだから
もしミスれば、あいつはまた躊躇なく信也を刺すだろう
こんな挑発に乗らずに一歩一歩確実に進んでいかなければいけない
あいつまではまだ10mはあるんだから
そして、男は俺達に背中を向けて数えだす
俺達の運命がかかった「だるまさんがころんだ」を…
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