赤い鏡

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仕事場である、図書館についた良子。 〈おはようございます〉良子は、なにげなしに職場のみんなに挨拶をした。しかしみんなの顔は、何故か怖がった表情でいた。〈みんな、なしたの?〉〈実はね、あたしの友達がさぁ、一ヵ月前変な死に方をしたんだよね、それをみんなに聞いてもらってたんだぁ〉 職場のみんなは、その話を聞いて表情が怖がっていたのである。 〈えっ変な死にかたって何?〉 良子はなにげなしに聞いた。〈それがね、片手に赤い鏡をもったままね、マンションの屋上から飛び降りたんだって。普通自殺するんだったら、そんな鏡なんて持たないでしょう。だから誰かに突き飛ばされたんだって思うだろうけど、それもないんだって、だって屋上は、誰も入れないようになっていたみたいだし、鉄格子までしてあったんだから、ねっ変でしょ〉
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