春がくるまで

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ご飯を食べて部屋に戻ると、学生服に入れっぱなしの携帯を取り出した。 高校生の彼女からメールが来ている。 サラリと読んでパタンと閉じる。 やっぱり子供ね。挑発に乗って喧嘩なんて。ごめんのメールもくれないの…? 喧嘩の時に居合わせた彼女 言い寄られて簡単に付き合い始めた。 「なら、大丈夫?のメールをよこせよ」 大体喧嘩の相手はお前の元カレで、お前トットと逃げただろ? それを返すのも面倒で そうこうしているうちに、またメールが来た シカト?呆れた。大悟くん、さようなら。 「うるせーよ。こっちから、願い下げだ…」 携帯をベッドに放る うぜぇ… 好きとか、愛とか、そんなものなんて俺にはまだわかんねーよ。 思い出すのは彼女の形の良い胸だけ。 ただヤりたいだけだ。 ゴロンとベッドにひっくり返って天井を眺める。 「なにやってんだろ…俺。」 呟いて目を閉じた。 ・
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