1306人が本棚に入れています
本棚に追加
「それっきり…?」
「それっきり。つーか、着拒したし良くわかんね」
ファーストフード店で受験勉強とは名ばかりの勉強会。
大悟の親友の由良は、ピンクのドーナツを一口かじる。
「由良、俺ら受験生だろ?愛だのなんだの今はイラナイ。」
大悟は優等生ぶった事を言う。
「だって、喧嘩の原因て、彼女が、からかわれたからだろ?おかしくね?」
由良は自分の事のように腹を立てる。
『谷川んちはみんなババァ好きなんだな?中古の年増女が好きなんだ?』
言い終わらないうちに殴ってた。
「彼女がそんな風に言われたら、黙ってないだろ。」
由良は大悟に同情する。
「あ~、てか、違うかも…」
「あ?」
腹を立てたのは慎兄が馬鹿にされたと思ったからだ。
「いや、ちょうど良かったんだ。マジもう遊んでらんないし。」
大悟は砂糖たっぷりのカフェオレを飲んだ。
「同じ高校行きたいなら、コイバナは高校生になってからだ、由良、お前ヤバいんだろ?」
「へーい、大悟先生、ここ教えて下さい」
確かにヤバい
由良は、それでもふざけて返事を返した。
最初のコメントを投稿しよう!