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少しすると、ドアノブが回ってドアが開いた。
強盗は私ともう一人の強盗の状況を見て驚いて拳銃を構えようとしたが、ときすでに遅しである。
ドアの横に居た男性が拳銃で強盗の喉をおもいっきり叩いたのだ。そしてひるんだスキに拳銃をあっさりと奪ってしまった。
「ほら、息をしろ。落ち着け息はできる」
男性は強盗にそう言いながら強盗の着ているシャツをわしずかみにして、引きずるようにして私達の居るあたりまでやってきた。
喉を叩かれた強盗は苦しそうに喉を押さえていた。
男性は冷静に言った。
「誰か縛る物を持ってきてくれ。テープなんかでもいいぞ」
すると神父様がハイと返事をして走りだした。
少しすると神父様はロープを持って帰ってきた。
「これで大丈夫ですか?」
神父様が男性にそうたずねた。
「問題ない」
男性はそう言うと、戦意を喪失した強盗二人を手早く縛った。
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