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「タケル心配するなって。金と金めの物を奪ったら、すぐにずらかるからよ」
「リュウ君でもまずいんじゃないの?教会だよ?きっと教会にお金なんてないって」
「馬鹿野郎、ここまで来て怖じけずいたのかよ?それにな、教会にはおふせやらなんやらで金はあるんだよ。なければ熱心な信者の財布を奪えばいいだろ。
それに前にも言ったが教会には監視カメラがないから、ちゃんとマスクさえ被ってれば捕まりっこないんだよ。車だって昨日盗んできたやつだから、ナンバーを覚えられたとしても足はつかないんだ。わかったか?タケル」
「わかったよ。でも強盗するのにこんなの必要?ナイフとか包丁で十分なんじゃないの?」
「ナイフなんかより、こっちのほうがよっぽど怖いだろ?一発撃って本物だって教えりゃ誰だって黙って言う事を聞くんだよ」
そう言った彼の手には黒光りする拳銃が握られていた。そしてタケルと呼ばれた男も拳銃を握っていた。
「初弾をちゃんと装填したかタケル?安全装置は外しておけよ」
「わかってるよリュウ君」
「じゃあ行くぞ!」
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