二人の強盗

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私が祈りをささげていると、神父様もいつのまにか私の隣で祈りをささげていた。教会の中に居た他の人達も神父様と一緒に祈りを捧げていた。 背後で扉の開く音がした。どうやらまた誰かが教会をたずねて来たらしい。 足音はユックリと近付き、私の隣にいる神父様の後ろでとまった。 「動くな、強盗だ。俺は拳銃を持ってる。大人しく言う事を聞けば危害はくわえない」 小さな声だったが私にまでハッキリとそう聞こえた。 私は恐る恐る神父様のほうを見た。すると神父様の背後に立っている男が神父様の後頭部に拳銃を突き付けていた。私は恐ろしさで冷や汗がでてきた。一瞬で手は汗でびっしょりになってしまった。 「ご、強盗よー!」 女性が大きな声で叫んだ。 するとすぐにバンと渇いた大きな音が聞こえ、私達の前にあった蝋燭の台が壊れて吹っ飛んだ。 「黙れ!静かにしないと痛いめにあうぞ!」 強盗は声をあらげて女性に叫んだ。 「わ、わかりました」 女性は震える声でそう言った。
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