記憶

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いつの間に置き去りにされたんだろう 僕がどんなに全速力で追い掛けても 手の届かないところで 2人はしっかり幸せを踏み締めている 僕の手の届かないずっと先で 手を取り合って進む2人 彼女の優しい笑顔が 彼女のか弱い指が 彼に絡む 僕が憧れた幸せが 同じ歩幅を歩んでいたハズの兄に奪われる 僕の脳裏に絡みつくのは 決まってあの言葉 「お前なら絶対―――」
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