記憶

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頭の中は真っ白だったのに 不思議な儚い映像が 時折、脳裏をよぎりだす それはあまりに鮮明なのに 考えれば考える程に 思い出せば思い出す程に セピア色から白黒に だんだんと色を失う 途切れ途切れの淡い記憶 破れた本のページの様で 僕はただただ走りながら そのページを紡いでいく あの人は誰なんだろう その透明な笑顔が懐かい あれは誰に向けられたモノなんだろう 心を鷲掴みにされた様な不安感 弄ばれた様な焦燥感 走るペースをあげてみた
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