プロローグ

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1994年1月― 神戸市。新学期。 まだ、寒い季節。 私は、黙々歩いていた。 ちょっと…去年のクリスマスイブの日の出来事にムカつきながら。歩いていた。 後ろから、声が聞こえてきた。 そう、今ムカついていた。相手。 あきえ「お~い。ちなつ!おはよう。」 これが、ムカついていた。相手。あきえ。 ちなつ「あ、あきえ。おはよう。どうしたの?」 今でもキレそうなのが、私。ちなつ。 あきえ「実はさ、わたしね、好きな人が出きたんや。」 ちなつ「え~!マジ?いつ?どこでよ。」 私は、驚いた。 あきえ「うんとね。去年のクリスマスイブの日。」 自信満々。 私は、ムッとした。 ちなつ「クリスマスイブの日?カラオケ行くって言ってた、あの日に?」 私は、イラついた。 あきえは、笑顔で。 あきえ「そうだよ。あの日だよ。」 ちなつ「なんで?合コンの約束あったのに、カラオケ行く約束したの?」 私は、あきえに憤り。 あきえ「ごめん。ちなつ。」 ちなつ「ひどいよ。あきえは。私に紹介してくれても良くない」 あきえ「ちなつって魅力ないし。可愛いくないしね。」 ちなつ「そうかな。」 あきえ「ごめん。ちなつ!言い過ぎた。」 ちなつ「別にいいよ。」 私は、ムッとした。 あきえは、私の顔見ては、詫びるばかり。 あきえ「ほんまに、ごめんやで。」 ちなつ「……。」 私は、黙り込んだ。
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