深き森の中

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森が結界に包まれている。 そのせいか、方角が分からない。 シルバはよたよたと歩く。 彼は物凄く腹をすかせていた。 ぐるるる…… 突然音が聞こえた。 「ぅ、腹の虫が鳴いた……」 ぐるるるるるる…… 「ぅ、だんだん音が大きくなってる」 ぐるるるるるるるるる…… 「……って、なんの音だよ?」 どうもさっきから、シルバの近くで音が聞こえる。 この地鳴りにも似た音は、後ろから聞こえてきていた。
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