生きる

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きっと…僕が僕を傷つけていたのは、生きていると感じるため。 毎日が白と黒だけで色がなかったから、つまらなかった。 生きている気がしなかった。 痛みを感じて、赤い血をみて、やっと…生きていると感じたんだと思う。 でも今は、大丈夫。 空はきれいな青。 遠くの山は緑。 庭にある花は白とピンク、それに黄色。 ほら!色があるよ。 太陽があったかいということにも気付いた。 そして…そして、人の笑顔もあったかいということに気付いた。 僕はなんて幸せなんだろう。 風の声が心を癒してくれる。
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