花のない学校

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全寮制の聡桜。一つの部屋に生徒(男子)二人と割り振りがされていて、もう朝からムサイ… 隣でぐーすか寝ている竜輝がムサイ… 顔は良い方だが男にかわりない。至極面倒臭いが、幼なじみの誼<ヨシミ>で毎朝このムサイ奴を起こしてやる。それが俺・立原彰の日課だ。 彰「起きろ竜輝、さっさと制服に着替えて食堂に行くぞ」 竜「グゥ~~……っ…ん…?何お前…もう起きてんの…?」 彰「…」 無視。 俺は一人で食堂に向かった。 後ろで騒ぐ幼なじみを徹底的に無視した。 竜「すいませんでした…」 彰「いい加減自分で起きろ。迷惑だ」 竜「いや、マジごめん;」 早起きに自信のないこの男・橋本竜輝は、毎回毎回俺に面倒事を押し付けへらへら生きるクラゲが変貌したような奴。なんの腐れ縁か、このエリート高校まで一緒…。クラゲのくせにしつこい……… さらに今は5月中旬で、この高校生活も慣れてきたころ…だが。 竜「…ハァ」 彰「何だ」 竜「女の子…」 ここ最近竜輝の女の子欠乏症がうざい。 当然だがここは男子校で女子生徒は一人もいない。ここまで言うなら別の高校行けばいいのに、こいつはその提案を聞く度に「彰は俺が居なくてもいいの?!」と泣く。…消えればいいのに… 竜「かわいい子一人いないとかあり得ない!!」 彰「当たり前だ。ここは男子校だぞ」 竜「女の先生もいないんだぞ?!」 彰「先生に何を求めるつもりだお前」 バカだこいつ… .
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