24人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
竜「やっぱり俺としては潤いが欲しい訳よ!」
彰「お前の腐った頭にはついていけない。灰となって消えろ」
竜「やめてぇぇぇぇぇ!!」
朝食を食べ終えた俺は教室へ行く。
竜「えっ!もう行くの!?」
彰「俺のクラスはお前のおバカクラスより遠いんだ。邪魔するな、退け」
竜「クラス隣じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!!」
あ…そういえばこいつ、スポーツ特待生という姑息な手を…(竜:全然姑息じゃないよ~?)
ここ、聡桜は各学年の優等生男子軍団から特に勉強、または運動で優秀な成績をもつ人間のみ特別クラスへの移動が認められる。
ちなみに勉強と運動の2クラス。
ただし、全学年月1ペースで行う様々なジャンルのテストでベスト10に入れなかった場合、即クラスから追い出されてまた別の人間が入る。
竜「スポーツの方は体育しかないから楽だわ」
うざい…。実際に運動のクラスのテストは体育という教科しかないのだが、競技の種類は実に様々である。剣道、柔道、徒競走、器械体操、水泳、スキー…等。
だが実際に竜輝はスポーツの才能がある。部活は陸上部に所属していて、日々記録を更新するような勢いで成長しているらしい。
彰「はぁー…死ねばいい…」
竜「ダメェェェェやめてぇぇぇぇ!!」
無視。
廊下で騒ぐクラゲ人間を捨てて、俺は自分の教室へ向かう。
この広い校内には3つの6階建て校舎と寮、西体育館、東体育館の合計6つの建物がある。裏山も敷地内だ。
俺が向かっているのはその3つの校舎の内の1つ、S館の特別クラス。勉強専門で、当然学年トップを貫いている。あとはA館、B館とあり、教室はだいたいA館。普段はそこで授業を受ける生徒がほとんどで、B館は文化系の部室と各教科の資料室+準備室。会議室も2部屋ほどある。
彰「…無駄に広いな…」
気付けば教室の目の前だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!