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―精霊の丘―
アルド
「いい風が吹いてくるなぁ……
音が響いてくる
きれいな音だ……
精霊が集まってる…
あれだな……
……
聴こえる……
インジールさんの声だ」
インジール
「……
……アルドよ……
この言葉を精霊にたくす……
今度おこなわれる、アインさまの
精霊王の儀式の後で、祭りがある
おまえたちも里の方に来なさい
みんな、アインさまが精霊王の
娘となられる日を心待ちに
しておる
アルド、リーハ……
今回、おまえたちの成人の儀も
とり行うことになった
その時に、今まで持っていた
ジャナーフの石も返して
晴れて成人となるのだ」
アルド
(あ、そっか。ジャナーフの石を
返さなきゃいけないんだ
何かあった時に、いつでも連絡
できるための石……
これも、成人の儀まで特別に
持っていたお守りなんだった
リーハがいるのがすぐわかって
便利だったんだけどな)
インジール
「ナスルもおまえたちと久しぶりに
会えるのを楽しみにしておったぞ
……こちら……も……」
アルド
「ん……?
精霊の様子が……?」
インジール
「…………楽し……元……で……
……………!
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