25人が本棚に入れています
本棚に追加
しかしナワルピリには、どう答えていいか流石のレーヴァも困ってしまった。
好奇心旺盛な子供みたいな大人に、どうやって納得のいく答えを出すか。
「……任務などで反乱軍などと戦う際には使用する。だがそれ以外では、神剣ということもあり、無闇に使おうとは思えないからだ」
悩みに悩んで、レーヴァが出した答えはこれだ。
「あ、そうですよね。神剣とも呼ばれるものを安易に使ってはいけないですものね」
この答えにはナワルピリも納得したようである。
だがナワルピリは、その神剣がどのように綺麗なものなのか、見てみたかったのだろうか。とっても残念そうな表情だ。
ここでナワルピリにとって、もっと残念だったことは、そんな表情だけで同情がひけるほどレーヴァが甘くなかったことだ。
たまにはもっと優しい人の指導でも受けてみたい、そう考えてしまうぐらいに、ナワルピリにとってレーヴァは厳しい。
だが、そんなナワルピリの願いはレーヴァにとっては最悪と言ってもいい状況で叶ってしまうのだった。
最初のコメントを投稿しよう!