2、それが訪れた日

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(なにより、今の私が戦闘に出ても以前ほどキレのある動きを見せられるかどうか) シウコアトルという『トルコ石の蛇』という別名を持った神の一人が、 『プラネット』という世界に出かけてから、レーヴァは戦闘の度に酷い苦痛に苛まれることになってしまった。 理由は、簡単だ。 レーヴァが『プラネット』からきたことと、もう一つ。 レーヴァ自身がそこで少し変わった特別な存在だったこと。 特別な存在というのは、宝玉を命の代わりとする変わった種族だったこと。ただそれだけだ。 だがたったそれだけでも、レーヴァには多大な危害が加えられることとなる。 シウコアトルが通った『トリップマシン』と呼ばれる特殊な機械が、プラネットに繋がったままだからだ。 停止させると、次はどこの世界に繋がるか分からない。という不安定さを兼ね備えるがゆえに繋がったままにせざるを得ないのだが。 神々や研究者は、それがどれだけレーヴァを苦しめるものか分かっていないようだ。 幸い、どれだけ苦しいのかだけは理解できたらしく戦闘だけは参加しないようにさせてもらったが。
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