1、プロローグ

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『アステカ』と呼ばれる世界がある。 世界の中心部には、この『アステカ』の住民の半分が住んでいるとされる大きな城。 その周りの四つの祭壇を中心とした街には、極僅かな数の反乱軍。 極僅かな数、ではあるがこの反乱軍たちはなかなかの曲者。 城にいる数少ない騎士達では完全に倒すことはできないのだ。 兵士ならば数は多いが、まだまだ勉強中で戦力にはならない者ばかり。 城内部にある街から、難関と言われる試験を受けて合格した老若男女が 多々、日々騎士になるために兵士として勉強をしているのだ。 しかし騎士になれるのはほんの一握り…… 千人いても、一人か二人なれるかどうかといったところ。 そんな数少ない騎士に、皆がなれてしまうのではないかと思われるほど 反乱軍の個人の強さは圧倒的なのだ。 だが、それでいて反乱軍が城に勝利できないのは、 多勢に無勢、城の規模が大きすぎてなかなか攻め入ることができないからだ。
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