2、それが訪れた日

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ところ変わって神々の住む城のとある一角。 「こんにちは、神様」 「えへへー久しぶりだね」 レーヴァは、ある意味この状況に驚愕していた。 神々が駆けつけてこなかったのは、闇影がその神々と知り合いだったからのようだ。 「今日はちょっと伝えたいことがありまして」 闇影のこの改まった態度は、先程レーヴァに迫った時とはまるで別人。 腕こそ先程の歪な形から元の人の腕へと戻っていたが。 「うんーそうなの? じゃあレーヴァとイスカリオテは部屋に戻ってね」 「はぁ……分かりました」 闇影の後ろに待機していたレーヴァとイスカリオテは、特に何をするでもなくその場から追い出されてしまった。 部屋の前で盗み聞きなど、許されるはずもなく。結局二人は、窓ガラスが割れてしまった自室へと戻ることになった。
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