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レーヴァの目から見ても、ナワルピリは大分上達したと言える。
最初は間合いを間違い続けて、何度闇影に打ち倒されたか分からなかったのに。
それが、助言を受けてあっという間に上達してしまった。
相手の技を利用し、逆に受け流すさまはなんとも優雅だ。左のみ長い銀髪が、綺麗に流れて光を受けて光るさまはなんとも言い難い。
赤い眼が相手を睨みつけるさまは不気味でもあるし、恐ろしくもあるのだが。
「それでは私、ちょっと呼ばれているんで出かけてきますね」
「あぁ、いってらっしゃい」
ナワルピリが呼び出されるのは、神々が用事があるときのみ。それ以外は有り得ない。
絵筆を持ったまま、ドアに手をかけ扉を開けて、そのまま部屋から出るナワルピリ。
それを待っていましたと言わんばかりの素早さで、闇影がレーヴァの元へと近寄ってきた。
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