1、プロローグ

6/11
前へ
/53ページ
次へ
なぜならナワルピリが早く課題を終わらせれば、レーヴァは自らの持っている あらゆる物へと変化させることの出来る不思議な筆を使って、武器の扱い方について教えられる。 そうすれば自分も退屈しないし、いざという時に戦力として役立ってもらえる。 それに、本で武器の扱い方について学ぶだけでは、意味が無いことも知ってもらえる。 知識だけでは駄目なのだ。武器を扱う感覚というものも知ってもらわなければいけない。 「レーヴァ、課題が終わりました」 レーヴァの元へと課題を持って歩いてくるナワルピリ。 レーヴァはそれに軽く目を通すと、了承を出す。 レーヴァが見るのはそれが合っているかどうかではなく、しっかり終わっているか。 ただそれだけである。 神々の管理も随分と雑なものだとレーヴァは当初意見したものだが、 「数学のように元から答えが決まっているものではない。 この課題をこなす上で大事なのは、その答えに至るまでの判断だ」 と神々は答えているのでなんら問題はなさそうだが。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加