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「…須川雅人と言います。シアトルから来ました。」
「すげー!」
「帰国子女!?」
「英語ペラペラ?」
再び教室が騒ぎ出す。
雅人は、ある決意をした。
隠していてもどうせばれるのなら、最初から伝えておいたほうがいい。
「…これを見てください。」
雅人は呟くと、数秒かけて義手を取り外した。
ざわめきが一瞬で静まり、今度は全員が雷にでも打たれたような表情になった。
「僕は数ヶ月前事故で右腕を失いました。後からわかってわざわざ説明するのも面倒なので見せておきます。皆さんに迷惑はかからないはずなので、わかってもらえればうれしいです。」
そう冷たく言い放つと、雅人は義手を付け直し、着席した。
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