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教室のざわめきは川島の怒鳴り声でもしばらくおさまらず、休み時間に入るとますますそれは大きくなった。
しかし時間がたつと雅人はごく普通の「質問攻め」に遭い始めることになる。
「アメリカではどんな学校行ってたんだ?」
「趣味とかある?」
「その腕ってどんな感触?」
質問攻めが一段落し、雅人が疲れきっていたころ、隣の席の女生徒が話しかけてきた。
「須川君・・・だよね?あ、私瀬戸口。小澤彩葉(オザワアヤハ)。よろしく。」
小澤は演技派なのか、さっきの動揺を上手く隠していた。しかし、雅人はやはり先程の表情が気になり、質問をぶつけた。
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