♥PART1♥

2/2
前へ
/53ページ
次へ
私はまだ何も知らなかった… こんな事が起きるなんて……。 ―ある日― 私は母に朝早く起こされ、リビングへと向かった。 そこには深刻な顔をした、母と父がいた。 亜『どうかしたの…深刻な顔しちゃって…』 私はいつも道理に声をかけた。 母「亜衣…驚かないで聞いてね。」 亜『うん…。』 母「お父さんの仕事…分かるわよね??」 亜『うん…』 私の父は一流のコック。 だからお店は有名。 テレビ取材が沢山来るほど。 母「お父さん…海外の偉い人のパーティーの料理を作って欲しいって言われたの。」 亜『ふーん…良かったじゃん…』 私は呆気なく答えた。 母「それでOKしたわ。」 亜『うん。』 母「で…お母さんもそこにお呼ばれしてるのよ。」 亜『私も行くんでしょ……??』 次の答えに私は唖然となる。 父「いや、亜衣お前には残って貰う。」 亜『……はい??』 父「亜衣には寮に入って貰う。」 はぁ??この親父は何言ってんの?? 塚……本気?? 亜『私を置いて行くのは良いけど…料理以外はどうするつもり…??』 私は連れて行って貰うために食いついた。 母「それは平気よ。家政婦さんが居るから。」 亜『………』 これは…完全に言うことが無くなった。 掃除、洗濯、裁縫、料理。 家事全てこなせるのは私だけ…。 だから連れて行って貰えると思ったけど……無理だった。 そして私は…寮に行くしか選択がなくなりました。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加