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「ん?この音は……」
電子音が浴室に響く……ってこの音はあれじゃねーか!!
ダンボールに隠れる兵士が持ってる無線機の……。
……ま さ か。
「もしもし、妖でござる」
俺はずっこけた、お湯の中でも関わらずずっこけた。
思いっきり聞こえてるわー。
「今ご主人は浴室にて湯に浸かっている最中でござる」
頭ごとな、それと小声で喋れ!
「このまま作戦Pに移るでござる」
作戦Pって何だよ!?
「え……?鈴殿が……もう……中に!?」
何だってええええぇぇぇ!!!??
待て待て待て!これはマズい!
俺という人生が終わる!もう終わる寸前だけど!!
鈴さんがここに居るだと……!?一体どこに……。
「うにゃ~ご主人様の体……スベスベにゃ~♪」
「…………」
「うにゃ?どうしたにゃ?」
…………………………。
「わあああああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!」
「うにゃああああああああああぁぁぁ!!!?」
「どっから沸いてきたんだはあああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!」
俺は飛び上がって天井に頭をぶつけ湯の中に沈んだ、痛い苦しい。
「っ!?ご主人!?」
「にゃあ!?ご主人様!?」
一体どこから出て来たんだ……?
あぁ……髭が生えている天使が見えてきた……俺……入信します……。
名前は……アンビリー羽衣で……。
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