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「そんなに慌ててどうしたのですか~?」
部屋から綾さんが出てきた、エプロンをつけているという事は調理場か?
エプロンをつけているのはいいが何故ゴスロリ服のままなんだ、料理出来るのか?
「あ、綾ちゃん。実はね……」
『茜と妖はこれまでの経緯を綾に話した、特に鈴が自殺しようとしている事を詳しく話した』
ん?今回は結構マトモなナレーションだな……。
『そして浩二は内心鈴の事を恨んでいた』
前言撤回、やっぱ駄目だこのナレーション。
言っておくけど俺は鈴さんを恨んでなんかいない、むしろ鈴さんが「裸」で抱きついてきて(強制終了)
「え!?鈴が!?」
綾さんが驚愕している、当然か……。
「むー……やっぱりまだ昔の事を引きずっているのですか……」
「え?昔?」
何だ?鈴さんの過去に何かあったのか……?
「ふぇ!?い、いや何でもないですよ~♪」
絶対何かあるな、俺の勘がそう告げている。
「綾さん、鈴さんは昔……」
「ご主人!早く鈴殿の元へ行くでござる!!」
「え?妖さ……ぶふぅ!?」
ふ、服を掴まれた……。
「行ってらっしゃいなのです~」
鈴さんの過去に一体何があったんだ……?
それと今回の騒動に何の関係が……。
『浩二は妖に引き摺られながら鈴の元へ向かった、そう……まるで犬の様に』
殴るぞこの作者。
(一方その頃……。)
―調理場―
「……鈴……まだあの事を引きずっているのですか……」
「綾ちゃん……」
「ご主人様に……教えたら……鈴は怒るでしょうか……」
「…………」
「僕は……一体どうしたらいいのですか?鈴……」
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